施術コンセプト

スポーツに限らず、日常生活に於いても患者様が何に一番困っているのかを伺い、今より動ける、歩ける、走れるよう、QOL(生活の質の向上)の向上に全力を傾けます。

まず当院は何よりも身体所見、現病歴に重きを置き、問診を行います。

診察に於いて最も重要な5つの要素、1:症状を悪化/軽快させる要因(Provocative/Palliative)、2:症状の性質/量(Quality/Quantity)、3:症状の放散の有無(Radiation)、4:症状の重篤度(Severity)、5:症状が特定の時間に起こるか(Time of Day)を丁寧に聞き取り、診断いたします。

診断は病歴と身体所見から導き出されるものです。
当院の特徴はまずここにあります。

下記の事項は主に心臓外科についてではありますが、他科においてもX-RAYやMRI、我々民間療法でも検査優先で患者を診立ててはいけないのです。

W.Proctor HarveyやJ. Willis Hurstに代表される偉大な医師や医学部教師は,次の5つの診断スキルの統合が必要であると述べている。

1. 病歴
2. 身体診察(視診,触診,聴診)
3. 心電図
4. 胸部レントゲン
5. 適切な検査所見(おそらく心エコー図を含む)

明敏な臨床家であれば、実際ほとんどの症例の診断は最初の2つによってなされる。そして後半の3つは追加検査というよりは、先の2つから得た診断を確認するに過ぎないことが多い。病歴と身体所見から導かれた診断が覆されることは、あまりないのである。

John Michael Criley, M.D.

当センターでは、初診時はもちろん、常に上記事項を念頭に置きスタッフ全員施術にあたっております。医療に従事するものは皆、学業の初期に学ぶことなのです。でも、いつの間にか患者さんを理解するという事を忘れ、机上の理論だけで原因・治療を決め付けてしまうのです。病歴を聞き、今迄どうであったのかすらの確認も無かったりするのです。だから“腰が痛い、レントゲン、はい湿布、また今度。”になるのです。最も重要なはずなのですが...

確定検査も筋肉・骨格系だけにとどまらず、神経伝達系、心肺機能検査、簡易ではありますが動脈閉塞等に伴う下肢疾患検査も行います。 
そして患者様の症状別に、今後の治療計画をご提案させて頂きます。 

萎縮・拘縮している筋へのアプローチ、骨格の調整・矯正はもちろん、運動リハビリも積極的に治療に組み込んでいきます。

それと同時に治療以外に出来ること、オフィス・自宅での生活体質改善はもとより、運動をされている方には運動中止を最小限に出来る動作解析学的指導を、当院2階施設や課外活動指導プログラムも作成させて頂きます。

慰安的治療では無く、皆さまにより近い位置の存在となれる、真の民間療法院をめざしてプライマリケアに全力を注ぎます。
末永くご自分の健康な身体とお付き合いできる手助けになれば幸いです。

是非、皆さんも頭を使って良い治療を受ける努力をしてみてください。
今後、病院や治療院に行かれる時、必ずや皆様のお役に立てる事と思います。

麻生スポーツ理学センター 院長  大友